東京都世田谷区の閑静な住宅街に建つオーナー住戸と3戸の賃貸住戸からなるメゾネット形式の長屋です。不定形の敷地に合
わせて配置したコの字型のボリュームの中央に敷地内通路を引き込み、そこに閉じた表情で立ち上がる5つの棟がその通路に
対して互い違いに添えられて路地空間を形成しています。プライベートな空間が納まる垂直性のある連棟の間には、間口いっ
ぱいの開口部を持つ玄関ポーチやテラスなどが見え隠れしています。各住戸からの視線はそれぞれにすれ違いながら路地と繋
がり、深い懐が生み出す陰影とともに住む人々の雰囲気が路地にじわりと滲み出る「余韻で繋がる連棟式住戸」の計画です。
GOOD DESIGN賞2017 受賞作品
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